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オーストラリア産はちみつ専門店ミタミタ


オーストラリア産はちみつ専門店ミタミタの店長・はちみつ料理研究家のブログです。
by mittamittahoney
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骨折日記 その1

はちみつ屋のブログなのに、最初の記事のトピックが「骨折」というのも変ですが、
骨折して不安になっておられる方々に、自分の経験が少しでもお役に立てればと考えて、ブログに記録することにしました。
私自身も、転倒して右足腓骨を骨折した時、完治するまでに同じような怪我をされた方々のブログを読むことで不安が取り除かれて心強く、治っていく過程がとても参考になったからです。

骨折日記 その1_a0151085_19404614.jpg
                   写真: 瑞牆「ベルジュエール」、クライマー:1さん

そんなわけで、今日は11月8日からこれまでの経過について書きます。
ほぼひと月分の記録ですからとても長いですけれど、ご興味のある方はご覧になってみて下さい。ご参考になれば嬉しい限りです。



骨折したのは生まれて初めての経験。09年11月8日の日曜日のことでした。

瑞牆でクライミングをした後、取り付きから下山する途中に事故は起きました。既に夕方の5時を回っており、暗い中ヘッデンを点けて歩き始めたのですが、ちょっとよそ見をした時にうっかり木の根っこに右足のつま先を引っ掛け転倒。つま先が根っこに引っかかったまま、体を左に捻るような状態で転びました。「コリコリッ」という音がしましたが、その時には痛みはありませんでした。でも立ち上がろうとすると右足首に力が入らず、上手く立てません。それでも木の枝を杖にすれば歩けそうですが、重い登攀具が入ったザックを背負って歩くのは無理だったので、ザックはこの日一緒にクライミングをした1さんに持ってもらって、ゆっくり歩き始めました。

右足の外側に体重をかけると痛みがあったので、出来るだけ内側に体重をかけるようにして歩くのですが、右足首がグラグラして安定しないので、踵と足首が左右に動かないように自己流でテーピングをしてマイペースでゆっくり下りて行きました。駐車場まであと20分程度の距離まで下ってくると、Nさんが迎えに来てくれていて、おんぶしてもらったり肩を借りたりしながら何とか下山することができました。

下山後高速に乗る前に夕食をとってから名古屋に帰ってきましたが、当然のことながら食事中も車に乗っている時も、右足は結構ズキズキと痛みます。ただ、てっきり捻挫だと思っていたので明日病院に行けば良いだろうと思い、その日はシャワーを浴びて、湿布もすることなくそのまま寝ました。

11月9日(月):

さて、翌朝右足を見ると、象の足のように腫れ上がっています。病院に行ってせめて湿布だけでも貰ってこようかと思いつつも、仕事がバタバタしていたので、結局この日は病院には行かずじまい。

11月10日(火):

幸い道路を挟んで自宅の反対側が病院なので(這ってでも行ける距離)、右足を引きずりながら辿り着き、診察してもらいました。レントゲンを撮ってもらったら、捻挫ではなく骨折していることが判明。お医者さんは歩いて下山したことを知って、「普通歩けんよ!」とびっくりしていました。まあ、そうなんでしょうけれど、ヘリを呼ぶわけにも行かないし、自力下山以外には方法はなかったので仕方ありません。

診断の結果、全治2ヶ月、ギプスは6週間。2ヶ月間はスポーツは勿論禁止で自宅療養とのこと。仕事で出張が月に2、3回あるのですが、医者には「とんでもない!勿論ダメです」と言われ、これには困りました。最終的には、「どうしてもと言うのなら、ザックを背負って松葉杖ついて行って下さい」と渋々許可が下りました。

この日初めてギプスというものをしましたが、今のギプスというのは水で塗らした太い包帯のようなものを巻いて足の形に沿うように手でこすって成型し、そのまま乾くのを待っているとカチカチに固まるんですね。てっきり石膏を塗られるのだと思っていたので、この新しい(実は随分前からある?)技術には感心しました。

痛み止めは貰いませんでしたが、痛みが酷かったのは3、4日だけ。その後は、仕事で一日中パソコンの前に座っているために、夕方になると足が浮腫んで鈍い痛みがありましたが、痛くてたまらないという程ではありませんでした。お風呂も湯船には浸かれませんが、右足だけを浴室から出して毎日シャワーが浴びられますから、右足以外は清潔そのものです。

2週間後にはギプスを一旦外してレントゲンを撮るため、一日も早く骨が出来るようにと、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの入った食品、主にチーズ、干し椎茸や切り干し大根、納豆などを意識して摂るようにしました。余談ですが、最近の米国の大学の研究では、はちみつをカルシウムと一緒に摂取すると、カルシウムの吸収率をアップさせるということが分かっています。また、カルシウムを多く含む食品の代表と言えば乳製品ですが、牛乳を発酵させたヨーグルトやチーズに含まれるカルシウムは、牛乳をそのまま飲むよりも吸収率がうんと高くなるということをご存知でしたか?ですから、ヨーグルトやチーズにはちみつをかけて食べるのは、とても良い食べ合わせなんですよ。

ということで、はちみつ屋である私はせっせとお店の売上に貢献し、毎日たっぷりとはちみつを入れたヨーグルト、そしてチーズを食べたのでした。

11月24日(火):

ギプスをつけて2週間が経ち、レントゲン撮影のために病院に行ってきました。まずは硬いギプスを円盤状の電気ノコギリで切ります。「足は切れないから大丈夫」と先生に言われましたが、さすがに緊張して自然と体に力が入りました。ギプスが切れると、勢い余ってノコギリの歯が足に当たり、何度ヒヤッとしたことか・・・。小心者の私の寿命は、これで1年は縮まったと思います。

食生活に気をつけ、ビタミンD生成のために日向ぼっこをするなどして大人しくしていたので、「そろそろ骨が出来始めているのでは?」と期待していましたが、結果は残念ながら2週間前から変化なし。でも、これが普通だそうです。

ギプスは6週間つけると言われていたので、予定ではあと4週間もつけていないといけませんが、この間既に2回豊橋と名古屋市内に出張し、松葉杖にはホトホト嫌気がさしていました。今年はまだあと2回出張があるため、先生に泣きついて「何とかあと2週間でギプスを外して下さい!」と嘆願したところ、「ふ~ん。まあ、あなたの社会的立場もあるでしょうから(そんな大そうな立場はありませんが)、ではあと2週間で外してみましょう」と、意外にアッサリと願いが聞き入れられて拍子抜けしました。

ということで、私の右足はあと2週間だけギプスで守られることになりました。

12月8日(火):

待ちに待った2週間後。まずは前回と同じく、円盤型の電気ノコギリでギプスを切断します。このノコギリ、かなり大きな音を出すので、待合室で待っておられる患者さんたちは、「一体何事か?」と思ったかも知れませんね。

さて、レントゲン撮影の結果は・・・?
うっすらですが、骨の融合が始まっているのが見えました。ぼんやりと半透明に写っている部分が骨の繊維(?)なんだそうで、これが徐々にしっかりとした硬い骨になっていくのだそうです。医師からは、「う~ん、本当はあと2週間ギプスしておいた方が安心だけれど、仕方がないので替わりに包帯で固定しましょう」と言われ、希望通りギプスは外したままでOKになりました。また、室内でならば右足に体重の1/3をかけて歩く練習をして良いと言われました。但し外出する時には松葉杖を使用するようにとのこと。出張の時に松葉杖では不便で仕方がないので、ギプスを早く外してもらうようにお願いしたのに、まだ松葉杖が必要と分かってがっかりしましたが、右足にも体重をかけても良いことになったので、松葉杖で歩くのが随分楽になることは間違いありません。11月に出張した時には、自宅から電車の駅まで通常ならば5分のところを15分くらいかけて歩き汗だくになりましたが、次の出張からは大汗かくことなく行けそうです。歩く練習に加え、リハビリも始めるようにとのことで、まずこの先2週間は足を踵のところから上下(?)に動かす練習をするように言われました。

家に帰って両足を並べて見比べ、医師に言われたとおり右足を踵から動かしてみました。他の方のブログやウェブサイトでは、「ギプスをしていた方の足は、信じられないくらいやせ細っていた」、「関節が硬くて、無理に動かそうとすると激痛が走り、殆ど動かすことが出来なかった」、「足をつくと激痛が・・・」などと書いてあったので覚悟していましたが、足の太さは殆ど変わっていませんでした。若干右足の方が「少しふくらはぎの筋肉が落ちたかな?」というくらい。また、足首を動かすと確かに若干の痛みはあるものの、「激痛」というほどのものではなく、また思った以上に前後に動かすことができました。ただ、踵を床についたときには痛みがありましたが、これも大したことはありません。思うに、医師から「ギプスをはめている時には、筋肉が落ちるのを極力防ぐために足の指をグッと握ったり上下に動かしたりすること」と言われていたのを、毎日コツコツと実行していたのが奏功したのかもしれません。

体重の1/3を右足にかけて歩く時には、右足は踵歩き(つまり足の前の部分は床につけない)をするように言われましたが、この方法だと少し飛び上がるような感じで歩かなければなりません。また踵だけを床につけて歩こうとすると、痛みがまあまああります。2日ほどはこの歩き方にしましたが、3日目からは右足にじんわりと体重をかけて、飛び上がらずに歩くようにしてみました。そうすると、ふくらはぎと腿の筋肉を使うので、一日この歩き方を試したら足がつりそうになりました。やはりそれだけ筋肉が衰えているのでしょうね。

12月12日(土):

先生には外出する時には松葉杖を使うように言われましたが、室内で数日杖無しで歩いてもさほど問題がなかったので、今日は冒険して近くのスーパーに松葉杖なしで行ってみました。信号を渡るとき少し時間が足りなくなって焦りましたが何とか渡りきり、買い物も無事に済ませることが出来ました。これまでスーパーでは、松葉杖をついて数歩前に進み、カゴを載せたカートを少し前に押してはまた数歩前に進み、またカートを押して前に進むという方法だったために、ちょっとした買い物でも信じられないくらい時間がかかっていましたが、今回は歩くのは遅くてもカートを押しながら歩けるので、時間が大幅に短縮できました。夜に筋肉痛が出るかと思いましたが、全く問題なしでした。

12月13日(日):

昨日の買い物による筋肉痛は一切なし。気を良くして、今日は近くをゆっくり20分ほど散歩してきました。今日も松葉杖無しです。いつの間にかイチョウの木は葉が黄金色になっており、ハラハラと落ちていく様子がきれいでした。とても短い散歩でしたが、気持ち良かったです。明日から毎日歩こうと思います。しかし、山に行けるようになるのはいつになりますことやら…。
骨折日記 その1_a0151085_23222729.jpg
                            今日の収穫

          
by mittamittahoney | 2009-12-13 23:43
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